
みなさんこんにちは!
株式会社Flapjackの更新担当の中西です!
さて今日は
flapjackのよもやま話~安全性~
ということで、イベント舞台設営業における安全性の確立について、具体的なリスク管理から制度面、現場での工夫までを深く掘り下げて解説します♪
舞台の感動は、安全という“見えない土台”から生まれる
イベント会場で感動の瞬間が訪れるその裏側には、安全性を確保するために動き続ける舞台設営業のプロたちの努力があります。
音楽ライブ、演劇、企業展示会、スポーツイベント……
どれもが短時間で大量の観客とスタッフが集中する「非日常空間」であり、同時に事故リスクの潜む特殊空間でもあります。
だからこそ、舞台設営業においては「安全」の確立が最大の責任であり、設営そのものの根幹をなす技術と意識なのです。
目次
舞台設営の現場は、仮設構造物・高所作業・大型機材・電源設備・人の流れなど、複数のリスク要素が重なり合う複雑な環境です。
ステージ・トラスの落下・転倒
高所作業中の墜落・転落
電気配線や照明器具からの感電・火災
観客の動線と機材エリアの交錯
天候によるテントや構造物の倒壊(野外フェスなど)
こうしたリスクは「見えにくい」ために軽視されがちですが、ひとたび事故が起これば命に関わる重大事態へとつながる可能性があります。
安全性は現場に入る前から始まっています。
会場ごとに異なる条件を踏まえて、設計・工程・搬入計画の時点からリスクの洗い出しと対応策の検討が行われます。
会場図面をもとにした動線・危険区域の設定
搬入・設置順の安全確保(重機の通行ルート含む)
地盤・風速・照度などの環境要因の確認
法的な基準(建築基準法・労働安全衛生法)との照合
この段階で甘さがあると、後の工程で修正が効かないケースも多く、安全性が脅かされる原因になります。
設営業の現場では、日々の作業において以下の安全措置が徹底されています。
朝礼・KY(危険予知)ミーティングの実施
その日の作業内容、危険ポイント、共有事項を確認
保護具の完全着用
ヘルメット、安全帯(フルハーネス)、手袋、反射ベストなど
仮設構造物の強度確認・転倒防止措置
トラスや照明支柱には補強ステーやウエイトを追加
作業区域の明確化と立入禁止措置
バリケードやテープ、看板による視認性の確保
停電確認・配線整理
電源系統の確認、感電防止処置の実施
これらはすべて、「大丈夫だろう」を封じ込める仕組みです。
野外イベントでは、天候が最大のリスク要因です。
強風時にはトラス・テントを即時撤去
雨天時の機材保護、滑りやすい床材への対策
落雷時には一時中断・避難誘導を速やかに実施
このような判断を現場で即断できるのも、経験豊富な設営業の存在があってこそです。
舞台設営業における安全性は、有資格者と教育訓練を受けたスタッフによって支えられています。
玉掛け、足場作業主任者、高所作業車運転技能講習
電気工事士、建築物仮設設計技術者
特別教育(高所作業、感電防止、酸欠など)
これらの講習は、「万が一」に備えるのではなく、「万が一を起こさない」ための知識と意識の注入です。
事故には至らなかったが危なかった「ヒヤリ・ハット事例」の共有が、現場力を高める貴重な財産となっています。
事例の記録とフィードバック
似た現場への注意喚起
動画や図解を使った教育教材化
“成功体験”よりも“失敗未遂”の積み重ねが、現場の安全文化を育てるのです。
最終的に大切なのは、「誰かが守ってくれる」ではなく、一人ひとりが“守る側”として行動できるかどうかです。
ヘルメットをかぶる理由を知っているか
「ちょっと待って」を言える勇気があるか
手間を惜しまず、安全確認を徹底できるか
それが、設営現場における“安全文化”の成熟度であり、組織全体の安全レベルを決める指標でもあります。
観客にとってのイベントとは、心を動かす体験です。
しかしその体験は、ステージの下で見えない“安全”を守る人々がいるからこそ成り立つものです。
イベント舞台設営業の安全性とは、ただ事故を起こさないという話ではありません。
それは、舞台に関わるすべての人の命と仕事、信頼と誇りを守ることに他なりません。
だからこそ、安全の確立は、
感動を支える“もうひとつの演出”であり、設営業にとって最大の責任なのです。
私たちflapjackでは自社の資材を使い丁寧に設営等を行っています!
そして、一緒に縁の下の力持ちになってくれる仲間を募集しています!
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