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株式会社Flapjack(フラップジャック)施工課の榮田(サカエダ)です
割りレールとは、主に幕をカーテンの様に両サイドに開く仕掛けで
ロープを駆使して手動で行います
ブラインドみたいに紐を引くとカーテンが開閉する仕掛けと言ったらイメージしやすいでしょうか
ただ、幕を開閉するのであれば、『割り幕』と言うのが普通で、
『割りレール』と言うと大体、幕ではなくパネルだったりLEDだったりします
映像が開いてアーティスト登場なんてシーンを皆さんも見た事があるのではないでしょうか
あれ、人力なんですよw
もちろん機械でやるパターンもありますが、その場合LEDの他にも制御様の機械の重さも加わってくるので、会場次第では吊れないもしくは、吊れる場所が制限されてしまいます
コンサート会場では一箇所の重量制限の他に区分ごとや、全体で吊れる重さに上限があるので減らせる所は減らしたくなるものです
最近まで回っていたツアーを例にすると、
LEDだけで2t以上の重さで、制御機械をつけたら3tになるってなったら
人力でも同じ事が出来るなら人力にしようってなりますよね
ローラーか付いているので2tあっても1人で動かせはしますが
重いです!!
もしライブを観戦していて、映像が開き出した時に袖で上から垂れているロープを思いっきり引っ張ってるスタッフを見掛けたら
応援して頂けると励みになりますw
みなさんこんにちは!
株式会社Flapjackです!
~物語の世界を現実の舞台へ~
演劇、コンサート、ミュージカル、テレビ番組、映画撮影、展示会、企業イベント、地域のお祭りなどでは、出演者の後ろにさまざまな舞台装置が設置されています。
住宅の室内を再現したセット、巨大な城や森、店舗の外観、階段、平台、背景パネル、看板など、演出内容によって必要な大道具は異なります。
大道具とは、舞台や撮影空間を構成する比較的大きな装置や造作物のことです。単なる背景ではなく、作品の時代や場所、雰囲気を観客へ伝え、出演者が演技する空間をつくる重要な役割を担っています。
大道具・舞台設営業では、演出家や美術担当者が思い描いたイメージを、実際に使用できる構造物へ変えなければなりません。
見た目が美しいだけでは不十分です。出演者が上に乗る、扉を開閉する、短時間で場面転換する、トラックで別会場へ運ぶなど、実際の使い方を考えた強度や構造が必要です️
今回は、大道具・舞台設営業における設計、木工、造形、塗装、舞台機構などの製作技術についてご紹介します。
大道具製作は、台本、舞台美術図、演出プランなどを確認するところから始まります。
どのような物語なのか、時代設定はいつなのか、出演者がどの場所で演技するのかを理解します
同じ住宅のセットでも、裕福な家庭と古びた住宅では、使用する色、形、汚し方が異なります。
コンサートでは、観客からの見え方、照明、映像、出演者の動線なども重要です。
演出家や舞台美術家が描いたイメージを、そのまま製作できるとは限りません。
会場の広さ、高さ、搬入口、製作期間、予算などに制限があるためです。
大道具担当者は、希望する見た目をできるだけ保ちながら、現実的に製作・設営できる方法を提案します
「本物の石造りの壁に見せたい」という希望があっても、実際の石を使えば重くなり、搬入や転換が難しくなります。
木材や発泡素材、塗装などを組み合わせ、軽量で扱いやすく、本物らしく見える方法を考えます。
演出意図を理解し、安全性と施工性を両立させることが最初の技術です。
大道具は、最終的に会場内へ設置できなければ使用できません。
製作前には、舞台の幅、奥行き、高さ、床の状態、天井設備、搬入口などを確認します
完成した大道具が搬入口を通らない場合、会場へ持ち込めません。
そのため、大型のセットは複数の部材へ分割し、現場で組み立てられる構造にします。
エレベーターを使用する会場では、扉の幅やかごの寸法、積載可能重量も確認します。
舞台上には、照明、音響、映像、昇降装置など、さまざまな設備があります。
大道具が照明機器やスピーカーを隠したり、吊り物と接触したりしないよう調整が必要です
舞台床に固定できるのか、床へ穴を開けられない会場なのかによっても設置方法が変わります。
図面と現地採寸を組み合わせ、実際の空間へ確実に収まるよう製作寸法を決めます。
美術デザインを実際の大道具へ変えるため、製作図を作成します。
全体寸法、部材の大きさ、接合方法、補強位置、分割位置などを記載します
見た目の形だけでなく、出演者が乗る場所、動かす部分、吊り上げる部分などを明確にします。
舞台の遠くから見るセットでは、細部を実物と同じ寸法で再現しても、観客から見えない場合があります。
反対に、テレビ撮影や近距離のイベントでは、細かな仕上げまで映ります
使用場所や観客との距離を考え、どこまで詳細につくるかを決めます。
近年では、三次元CADやCGを活用し、完成イメージや出演者との大きさの関係を確認することもあります
大道具を複数の部材へ分割する場合は、現場で迷わず組み立てられるよう、部材番号や接続位置も図面へ記載します。
製作担当者と設営担当者が共通の情報を持つことが重要です。
大道具は、十分な強度を持ちながら、できるだけ軽量にする必要があります。
重すぎる大道具は、運搬や設営に多くの人員と機材が必要になり、舞台床への負担も増えます⚠️
一方で、軽さだけを優先すると、出演者が触れた際に揺れたり、上に乗ったときに破損したりする危険があります。
木材、合板、金属フレーム、アルミ材、発泡素材などを、用途に応じて使い分けます。
壁面パネルであれば、木材で骨組みをつくり、薄い合板を張ることで、広い面を軽量に製作できます
人が乗る平台や階段には、荷重を支えられる太さの部材と補強が必要です。
表面から見えない裏側へ筋交いや支柱を入れ、横方向の揺れを抑えます。
大型セットでは、部材同士を組み合わせることで全体の強度を確保する場合もあります。
大道具の形、使い方、移動回数を考え、必要な部分だけを効率よく補強する技術が求められます。
大道具製作では、木材が多く使用されます。
角材、合板、集成材などを、設計図に合わせて切断・加工します
寸法がわずかにずれると、複数のパネルを並べた際に隙間や段差が生じます。
直角、長さ、対角寸法を確認しながら組み立てます
木材には、反り、ねじれ、節などがあります。
材料の状態を見て、荷重がかかる部分には健全な材料を使用します。
ビスや釘を打つ位置が端へ近すぎると、木材が割れる可能性があります。
必要に応じて下穴を開け、適切な長さと太さのビスを使用します。
短期間しか使わない大道具であっても、組立中や本番中に壊れない品質が必要です。
解体して再利用するセットでは、繰り返し着脱できるボルトや金具を使うこともあります
舞台上に高さをつくるため、平台や箱馬、階段などが使用されます。
出演者が立ったり、踊ったり、走ったりするため、十分な強度と安定性が必要です
平台の脚が不均一であれば、上に乗ったときにがたつきます。
床面の水平を確認し、必要に応じて高さを調整します。
複数の平台を並べる場合は、金具などで連結し、隙間や段差ができないようにします。
わずかな段差でも、暗い舞台上では出演者がつまずく危険があります⚠️
階段では、段の高さと奥行きをそろえます。
演出上、急な階段が必要な場合でも、安全に昇降できるかを確認し、手すりや滑り止めを検討します。
衣装の裾や靴の形など、出演者の動きも考慮することが大切です。
住宅や店舗を再現するセットでは、扉や窓が取り付けられます
見た目だけの飾りではなく、出演者が本番中に開閉する場合は、確実な動作が必要です。
扉枠がゆがんでいると、扉が引っ掛かったり、勝手に開いたりします。
蝶番の位置、扉の隙間、床との高さを調整し、軽い力で動くようにします
強く閉める演技がある場合は、衝撃で枠や壁が動かないよう補強します。
本物のドアと同じ重さにすると転換しにくくなるため、軽量な材料で見た目を再現することもあります。
音を立てずに開閉する必要がある場面と、演出上大きな音が必要な場面では、金具や緩衝材の調整も異なります。
大道具の動作が演技を邪魔しないよう、本番の使い方に合わせて仕上げます。
大道具には、直線的な壁だけでなく、岩、樹木、彫刻、洞窟、乗り物など、複雑な立体物もあります
木材や金属で骨組みをつくり、発泡素材、布、網、樹脂などを使って形を整えます。
発泡素材は軽量で削りやすく、大きな岩や装飾物を製作する際に便利です。
専用の工具や熱線で切断し、表面を削って自然な凹凸をつくります。
ただし、発泡素材だけでは衝撃に弱いため、表面へ樹脂や布を施工して補強する場合があります。
出演者が触れる場所、観客から近い場所、屋外で使用する場所など、使用条件に応じた強度が必要です。
形を正確につくるだけでなく、照明が当たったときにどのような影ができるかも考えます
舞台上では、凹凸や影によって立体感が強調されるためです。
大道具の表面を仕上げる塗装は、作品の世界観を決める重要な工程です
木材でつくった壁を、石、金属、コンクリート、古い木材などに見せることができます。
下地色を塗った後、複数の色を重ね、スポンジ、刷毛、布などで模様をつけます。
明るい部分と暗い部分をつくることで、平らな表面でも凹凸があるように見せられます✨
古い建物を表現する場合は、ひび割れ、汚れ、雨だれ、さびなどを加えます。
新品の店舗セットでは、清潔感や光沢を整えます。
舞台照明の下では、普段の照明と色の見え方が異なります。
実際の照明を当てて確認し、必要に応じて色の濃さや明るさを調整します。
客席から遠いセットでは、細かな模様よりも、大胆な明暗をつけたほうが伝わりやすい場合があります。
大道具では、新品をきれいに仕上げるだけでなく、長年使われたように見せる技術も重要です。
歴史のある建物、戦場、古い工場、廃屋などでは、表面へ傷や汚れを加えます️
塗料を拭き取る、乾いた刷毛で色を重ねる、砂や粉を混ぜるなど、さまざまな方法があります。
金属風の大道具には、赤茶色や黒色を使ってさびを表現します。
木目を描き、角部分を明るく削れたように見せることもあります
ただ汚すだけでは不自然です。
雨が当たりやすい場所、手が触れる場所、床に近い場所など、実際に汚れやすい位置を考えます。
物の使われ方を想像し、理由のある汚れを加えることで、本物らしさが生まれます。
舞台では、背景幕、暗幕、袖幕、緞帳など、さまざまな布が使用されます。
布の色、厚み、光の透け方によって、舞台の見え方が変わります
背景画を布へ描く場合は、客席から見た遠近感を考えて構図をつくります。
広い布へ均一に色を塗る技術や、しわをつくらず吊り込む技術も必要です。
幕が床へ長く余ると、出演者が踏んだり、機材へ巻き込まれたりする可能性があります。
適切な長さへ調整し、風や空調で大きく動かないよう固定します️
火気を使用する演出や多くの観客が集まる会場では、布の防炎性能も重要です。
使用材料の性能を確認し、安全なものを選びます。
演劇やコンサートでは、限られた時間で場面を切り替える舞台転換が行われます。
数十秒の暗転中に壁や家具を移動させることもあります⏱️
そのため、大道具は見た目だけでなく、短時間で動かせる構造にする必要があります。
キャスターを取り付け、少人数で移動できるようにします。
移動後は、キャスターが動かないようブレーキや固定装置を使用します。
大道具の持ち手や押す位置を決め、作業員が安全な姿勢で動かせるようにします。
複数の大道具が同時に動く場合は、舞台袖の限られた空間で接触しない大きさや動線を考えます➡️
組立・解体が必要なセットでは、工具を使わずに固定できる金具を使用することもあります。
ただし、簡単に外れる構造では危険です。
速さと確実な固定を両立させることが求められます。
舞台上部から背景、看板、装飾物などを吊る場合があります。
吊り物は床へ置く大道具と異なり、落下事故を防ぐための厳格な強度管理が必要です⚠️
本体を軽量に製作し、吊り金具やワイヤーを確実に取り付けます。
吊り位置が偏ると、大道具が傾いたり回転したりします。
重心を確認し、複数の吊り点へ均等に荷重がかかるよう調整します⚖️
万一、主となる吊り具に不具合が発生した場合に備え、落下防止用の補助ワイヤーを取り付けることもあります。
吊り金具を表面だけへ固定するのではなく、内部の骨組みへ荷重を伝える構造にします。
照明や出演者の動線と干渉しない高さも確認します。
舞台では、煙、炎、水、映像、照明などの特殊効果と大道具を組み合わせることがあります
大道具の一部から煙を出したり、壁が壊れたり、床下から物が現れたりする演出もあります。
特殊効果を組み込む場合は、機器の設置スペース、配線、排熱、操作方法などを考えます。
火や熱を使用する場合は、周囲の材料が燃えないよう、耐熱材や不燃材料を使用します。
煙が大道具内部へこもり、機器や材料へ影響しないよう換気も必要です️
動く装置では、出演者の手や衣装を挟まない構造にします。
大道具、美術、照明、音響、特殊効果など、各担当者が情報を共有することが重要です
巡回公演や複数日開催のイベントでは、大道具を何度も組み立て、解体、運搬します
一度だけの使用に耐えればよいのではなく、繰り返し作業しても形や強度を保てる構造が必要です。
接合部には、摩耗しにくい金具や交換可能な部品を使います。
運搬中に表面が傷つかないよう、角へ保護材を取り付けたり、専用の収納箱を製作したりします
塗装が剥がれた場合に補修できるよう、使用した色や材料を記録します。
設営ごとにボルトや金具の緩みを点検し、傷んだ部品を交換します。
作品を最後の公演まで同じ品質で見せるため、保守性まで考えた製作が重要です。
大道具・舞台設営業における製作技術は、台本や演出プランに描かれた世界を、現実の空間として形にする技術です。
会場寸法や搬入口を確認し、分割、運搬、組立、転換まで考えた製作図を作成します
木材、金属、合板、発泡素材、布などを組み合わせ、軽量でありながら安全な強度を持つ大道具をつくります。
さらに、造形や塗装によって、木材を石や金属、古い建物などへ変化させ、作品の世界観を表現します
大道具は、客席から美しく見えるだけでは完成ではありません。
出演者が安全に使え、舞台スタッフが短時間で動かせ、照明や音響などの設備と調和する必要があります。
芸術的な表現と、構造・加工・機構の技術を組み合わせ、観客が物語へ入り込める空間をつくること。
それが、大道具・舞台設営業における製作・舞台機構技術の大きな役割なのです✨