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こんにちは、Flapjackの岩崎です。
イベント設営の現場では、
「人はいるのに進まない」
「作業は終わっているのに、全体が止まっている」
そんな場面に出くわすことがあります。
一見すると理由がわかりにくいこの状況。
それを理解するヒントになるのが、
**ボトルネック理論(制約理論)**という考え方です。
今回は、**現場をスムーズに進めるための“一つの考え方”**として、この理論を紹介します。
ボトルネック理論とは、
全体のスピードは「一番詰まっている部分」で決まる
という考え方です。
ペットボトルを想像するとわかりやすいですが、
出口(首)が細いと、中身がどれだけ多くても一気には出ません。
現場でも同じで、
一工程でも止まる場所があれば
そこが全体のスピードを決めてしまう
それが「ボトルネック(詰まり)」です。
イベント設営では、こんな場面がよくあります。
人手は足りているのに、資材待ちで止まる
組める状態なのに、最終確認が終わらず進めない
作業は早く終わったが、次工程が準備できていない
撤去の最後の一工程で全体が待ちになる
このとき重要なのは、
「一番遅い人」や「一番大変な作業」ではなく、
“流れを止めている一点”を見ることです。
そこを見誤ると、
人を増やしても、急かしても、現場は早くなりません。
現場が遅れているとき、
「人を足そう」「もっと急ごう」と考えがちです。
でも、ボトルネックが
確認工程
資材の配置
段取りの順番
にある場合、
人を増やしても“詰まり”は解消されません。
むしろ、
人が増えて動線が悪くなる
情報が錯綜する
声が届きにくくなる
といった、別のボトルネックを生むこともあります。
倉庫での積み込み順
現場で最初に必要な資材は何か
確認が必要な工程はどこか
誰の判断で次に進めるのか
これらを整理しておくだけで、
現場の流れは大きく変わります。
早く動くことより、止まらないこと。
それが結果的に、設営全体を早く終わらせます。
ボトルネック理論は、
経験が浅い人にこそ知っておいてほしい考え方です。
「自分の作業が終わったからOK」ではなく、
次の人は困っていないか
自分の作業が流れを止めていないか
そう考えられるようになると、
**一気に“現場が見える人”**になります。
現場はチームで動くもの。
一人ひとりの動きが、全体の流れを作っています。
ボトルネック理論が教えてくれるのは、
**「全体を早くしたければ、一点を見ろ」**ということ。
人数
気合
スピード
だけに頼らず、
「どこが詰まっているか」を冷静に見る。
それが、安全で、無駄のないイベント設営につながります。
Flapjackはこれからも、
現場の流れを止めないための工夫を重ねながら、
一つひとつのイベントに向き合っていきます。